巨大なサイコロの下で街を見上げる黒瀬ナギと澄野リツ。ハズレノミカタのキービジュアル。どの目が出ても、君が生きる世界を。

ORIGINAL NOVEL PROJECT 運命改造ファンタジー

ハズレノミカタ

どの目が出ても、君が生きる世界を。

誰も備えない「ハズレの未来」に、救いを仕込め。

SCROLL TO CHANGE THE FUTURE
01 WORLD
THE RULES OF THIS WORLD

変えるのは、出目じゃない。
その先にある結末だ。

この世界では、決定の瞬間に白いサイコロが現れる。
六面に映るのは、これから起こり得る六つの未来。

ただし、確定する前なら、未来はまだ変えられる。
道を直す。誰かを呼ぶ。灯りを用意する。
現実の備えが、ハズレの先に救いをつくる。

01

出目は、選べない。

一が不幸、六が幸福ではない。
数字は、六つの未来の番号にすぎない。

02

備えは、未来を変える。

存在しない奇跡は起こらない。
だから、救いを現実に用意する。

03

確定した結果は、戻らない。

振り直しも、死者の復活もない。
間に合ううちに、手を動かすしかない。

「準備すれば必ず助かる」なら、簡単では?
準備そのものが成功するかも、サイコロ次第。使える道具も、人手も、残された時間も限られています。ナギだけが法則の外にいるわけではありません。それでも彼は、できなかったことを引き継ぎ、次の手を組み直します。
02 EXPERIENCE
WEB ORIGINAL / INTERACTIVE STORY

あなたも、今日だけ「仕込み屋」に。六面に、救いを仕込め。

灯りが消えた街。帰り道は六つ。
必要な備えを選んで、サイコロを振ってみよう。
変わるのは、出目ではなく、その先の結末。

01 備えを選ぶ02 サイコロを振る03 結末を見る

STEP 01 / PREPARE六つの帰り道に備える

0/ 6

押すと備えがON。もう一度押すと外せます。

STEP 02 / ROLLその先を、確かめる。

SIX POSSIBLE FUTURESONE OUTCOME

備えがなくても振れます。まずは試してみよう。

THE FUTURE IS STILL OPEN.

まだ、結末は決まっていない。

どの帰り道が選ばれてもいいように。
あなたなら、どこに何を用意する?

六面のことば。

出した目のキャラクターメッセージが開く。
集めたことばは、この端末に保存されます。

0 / 6
03 CHARACTERS
TWO PEOPLE. SIX POSSIBILITIES.

ハズレの味方と、
当たりしか知らない少女。

すべてを救いたい少年と、
自分で選べる未来を探す少女。
二人はまだ、「救う」の意味を知らない。

黒瀬ナギ。黄色と黒の作業着を着た仕込み屋の少年。CHARACTER 01 / NAGI

ハズレの未来に、救いを用意する。

黒瀬 ナギ

KUROSE NAGI

19歳 | 仕込み屋

誰も備えない未来ばかりを引き受ける、通称「ハズレ屋」。幸運でも天才でもない。ただ、諦めが悪い。

「何番が出たら困る?」

澄野リツ。白銀の髪と青いリボンを持つ、運命予報機関の見習い。CHARACTER 02 / RITSU

幸福な六面の、外へ行きたい。

澄野 リツ

SUMINO RITSU

18歳 | 運命予報機関の見習い

六面すべてを幸福で埋められてきた「幸運の少女」。何も失わない代わりに、どこへも行けなかった。

「私が選ぶ未来がほしい」

命懸けの仕込みが終わったら、二人にも、ふつうの時間がある。

04 NOVEL
THE STORY STARTS HERE.
『ハズレノミカタ』キービジュアルを使用した小説のイメージ
NOVEL VISUAL / DEVELOPMENT IMAGE
CHAPTER 01 / SPECIAL READING

主人公のところに、
誰も落ちてこない。

空中軌道で故障した路面電車。
六つの落下地点のうち、たった一つだけ、
救助隊のいない場所があった。

「使われなかったですね」
「俺のところに落ちてほしかった、
とは思いたくないだろ」

WEB先行試し読み稿を公開しています。書籍の発売日・販売先は決まり次第お知らせします。ビジュアル・本文は制作中のものです。

01小説で、物語に出会う。
02WEBで、世界に触れる。
03SNSで、好きがつながる。
04いつか、アニメーションへ。
NOVEL / WEB PREVIEW第1話 誰も落ちてこない場所

文字サイズを調整できます。
WEB先行試し読み・制作中の原稿です。

CHAPTER 01 / WEB PREVIEW

誰も落ちてこない場所

『ハズレノミカタ』第1話 | WEB先行試し読み稿

空から、白いサイコロが降りてきた。

誰も驚かなかった。驚くべきものは、その下にあった。

地上三十メートルの軌道で、路面電車が傾いている。先頭の車輪は、もう線路に触れていなかった。割れた窓から黄色い鞄が一つ落ち、停車場の屋根を跳ねた。

駅前の予報板に、六枚の映像が並ぶ。電車が落ちる場所。受け止める設備。駆け寄る救助員。五枚目までは、よく似ていた。

六枚目だけ、誰もいなかった。

〈確定まで 十一分四十八秒〉

「廃工場街か」

黒瀬ナギは、買ったばかりのパンを袋に戻した。

電車の最後尾に、小さな手が見えた。窓の縁を握り、離し、また握る。落とした鞄を探しているのかもしれない。

「おい。あっちは誰が行く」

ナギが指さすと、救助会社の隊員は端末から顔を上げた。

「五面保証です。配置は完了しています」

「六つ目は」

「追加手配には、本部の承認が必要です」

「何分かかる」

答えはなかった。予報板の数字だけが、少し減った。

ナギはパンの袋を隊員に押しつけ、走りだした。

廃工場街の入口で、一人の少女が待っていた。

正確には、立入禁止の柵の前で端末を操作していた。きれいな靴。汚れていない袖口。胸には、運命予報機関の見習い証が下がっている。

「ここに落ちると、分かっているんですか」

柵を越えようとしたナギに、少女が尋ねた。

「分からない」

「それなら、どうして」

「落ちたとき、困るだろ」

少女は、ほんの少し眉を寄せた。

「澄野リツです。現場記録を担当しています」

「黒瀬ナギ。今、手が足りてない」

名乗り終えるより早く、ナギは柵の向こうへ降りた。リツも、少し迷ってから続いた。

工場の奥には、貨物を受け止める古い緩衝架台が残っていた。十年ほど前まで、軌道から荷を降ろしていた設備だ。ナギは以前、ここから使える部品を運び出したことがある。

支柱は四本。駆動機は一基。電車の重量には、幅が足りない。

「隣の解体屋、呼べるか。あと、溶接のできる人」

「私には、救助隊への指揮権がありません」

「指揮じゃなくて、お願い」

リツは口を開きかけ、それを閉じた。端末を耳に当てる。

六枚目の映像は、まだ変わらなかった。

〈確定まで 四分九秒〉

解体屋の二人が支柱を押さえ、近所の整備士が接合部を焼いている。リツの白い袖には、いつの間にか茶色い筋がついていた。

ナギが駆動機のスイッチを入れると、手元に小さな賽が現れた。

一瞬の回転。四。

機械の奥で、乾いた音がした。

〈軸部破断・起動不能〉

表示を見て、リツが息をのむ。ナギはスイッチから手を離した。もう一度押しても、折れた軸は元に戻らない。

「駆動機は使えない」

ナギは言って、隣の解体現場を見上げた。

吊り下がっている鉄の重り。その下に積まれた梁。頭の中で、さっきまでの手順を捨てる。

「あれを借りる。電気の代わりに、重さで動かす」

「固定点が持ちません」

リツが初めて、言葉を挟んだ。

「この柱の下は空洞です。古い搬送路がある。荷重をかけるなら、東側の基礎まで繋がないと」

端末に、一般には公開されていない構造図が開いていた。

「見せていいの、それ」

「記録には残ります」

「そっか」

「あとで、説明を手伝ってください」

ナギは頷いた。今度は、彼女の指さした方向へ走った。

あと二十秒。

最後のワイヤーが、金具に収まらない。ナギの指から血が滑り、金属の穴を赤くした。

「押さえます」

隣から手が伸びた。リツだった。二人分の力で、金具がほんの少し動く。

留め具が、落ちた。

架台が低くうなり、電車を迎える角度まで立ち上がった。

「六面目」

リツの声が震えた。

予報板の中で、潰れていた車体が形を変えた。割れた窓。曲がった扉。その奥から、一人、また一人と人が出てくる。小さな子供が、大人の手を握っていた。

六つとも、生きている。

上空で、大きな賽が回りはじめた。

誰かが祈る声を上げた。ナギは、ワイヤーから手を離さなかった。

止まった面は、二だった。

電車は工場の向こうへ落ちた。遅れて重い音が届き、遠くで歓声が上がった。無線から、救出を知らせる声がする。

ナギの前には、空の架台が残っていた。

夕方のニュースには、正式な救助隊が映っていた。

ナギは事務所の隅で、破れた手袋を縫っていた。解体屋への支払い。使った部材。動かなかった駆動機の処分。卓上の紙には、増えてほしくない数字が並んでいる。

「使われなかったですね」

リツは、冷めたお茶を両手で持っていた。まだ帰らないのは、説明書類が終わっていないからだ。

ナギは、針を止めた。

「悔しく、ありませんか」

彼女は言い直した。

「俺のところに落ちてほしかった、とは思いたくないだろ」

リツは答えず、机の数字を見た。

そのとき、事務所の戸が鳴った。

駅前の隊員が、朝のパンを届けに来ていた。潰れてしまった袋と一緒に、小さく折られた紙を置いていく。電車に乗っていた子供からだという。

紙には、四角いものが描かれていた。点が七つある。不格好なサイコロだった。

〈お母さんが、今日は運がよかったねって言いました。〉

〈でも、何が出ても大丈夫にしてくれた人がいるって聞きました。〉

〈ありがとうございます。〉

ナギは紙を、請求書の上に置いた。

「……パン、半分いる?」

「それ、朝から持っていたものですよね」

「食べる暇なかった」

リツは少し考えて、頷いた。

誰も落ちてこなかった場所のことを、二人は、それからしばらく話した。

この試し読みは、WEB公開用に書き下ろした制作中の原稿です。小説版の収録内容・表現は変更となる場合があります。
企画・制作 株式会社GATO JAPAN
HAZURE NO MIKATA黒瀬ナギについて
黒瀬ナギのポートレート
CHARACTER 01 / KUROSE NAGI

黒瀬 ナギ

誰かの未来に「助かる」「間に合う」「帰れる」を入れるため、道具・人手・場所を揃える仕込み屋。ほかの業者が嫌がる、使われない可能性の高い準備ばかりを引き受けている。

年齢
19歳
仕事
仕込み屋。通称「ハズレ屋」
得意なこと
修理、地図を読むこと、必要な人に頭を下げること
苦手なこと
「助ける」と「本人の望み」を切り分けること

「運が悪い」で、終わらせたくない。

子供の頃、父が亡くなった事故には、六つのうち一つだけ、救助の予算がつかなかった未来があった。父はその一つを引いた。人が備えを削ったことまで、サイコロのせいにしていいのか。その疑問が、ナギを走らせている。

けれど、全員を救いたいという気持ちは、ときに、助けられる人の希望を見えなくする。彼自身もまた、正しさを学んでいる途中だ。

HAZURE NO MIKATA澄野リツについて
澄野リツのポートレート
CHARACTER 02 / SUMINO RITSU

澄野 リツ

運命予報機関の見習い。六面の未来を読み解き、「その結末になるのは、何が足りないからか」を専門知識で調べる。特別な予知能力ではなく、学び、読み取る力が彼女の武器。

年齢
18歳
仕事
運命予報機関の見習い
得意なこと
六面の分析、構造や条件の照合
探しているもの
保証ではなく、自分で選べる未来

当たりしかないことは、自由ではない。

彼女を育てた運命保証会社は、六つすべての未来に資金と人員を投入してきた。だが、どの学校も、仕事も、住まいも、会社の管理の中にある。何も失わない代わりに、どこへも行けなかった。

ナギと出会い、彼女は初めて「使われないかもしれない備え」の意味に触れる。そしてナギには、「安全にすることが、相手の人生を奪うこともある」と問いかける。

HAZURE NO MIKATAWEB限定・二人の小さな会話
WEB ORIGINAL / AFTER THE PREPARATION

使わなかった、六本の傘。

仕込みが終わった後の、ほんの小さな会話。

リツ晴れましたね。傘、六本も用意したのに。
ナギ誰かが忘れてたら、貸せるだろ。
リツ今日は誰も、雨に降られませんよ。
ナギじゃあ、全員助かった。
リツあなたの勝ち判定、ずいぶん広いですね。
ナギ狭いと、誰かがはみ出すから。
HAZURE NO MIKATA六面コンプリート
ALL SIX WORDS / COMPLETE

六つとも、見つけてくれて。

リツ全部の目を、見届けたんですね。
ナギ誰も来ないと思ってたところにも、来てくれた。
リツ今度は、私たちの物語にも会いに来てください。
ナギパン、二人分しかないけど。
リツそこは、備えておいてください。

六面コンプリートのごほうび。WEB限定の短い会話です。

HAZURE NO MIKATA六面のことば

ハズレノミカタ | WEB限定メッセージ

HAZURE NO MIKATAこのサイトについて
ABOUT THIS WEBSITE

このサイトについて

『ハズレノミカタ』の物語と世界観を紹介するWEBサイトです。サイコロ体験は作品世界をもとにしたWEB限定のミニ体験で、現実の運勢を占うものではありません。

この端末に残るもの

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作品について

企画・制作 株式会社GATO JAPAN
本作品はフィクションです。登場する人物・団体・AIは実在のものとは関係ありません。
© GATO JAPAN. ALL RIGHTS RESERVED.

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